マンモスケーブ国立公園観光|行き方・おすすめツアー(ケンタッキーの世界遺産)
アメリカケンタッキー州在住のつきユカです。
ケンタッキーで観光地をお探しのあなた、マンモスケーブ(Mammoth Cave)はご存じでしょうか?
マンモスケーブは世界で最も長い洞窟群で、世界遺産にも登録されています。
年間200万人ほどが訪れる人気スポットなんです。
- 個人で行けるの?
- おすすめツアーはどれ?
こんな疑問にお答えします。
マンモスケーブ国立公園(Mammoth Cave)とは?
アメリカケンタッキー州にあり、発見されている中では世界最長の洞窟(Cave)群で、公園の敷地面積は214㎢もあります。
1941年にアメリカ国立公園、1981年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。
古代ミシシッピ紀(約3億年前)の石灰岩層に形成されており、1800年頃から硝石鉱山として洞窟の開拓が始まったことがわかっていますが、紀元前後にも人がいた痕跡があるそうです。
洞窟の長さは591kmとされていますが、一本で長くつながっているのではなく、上の写真のようにくねくねして枝分かれしています。
そして、現在も新たな通路や他の洞窟群との接続箇所が発見され続け、毎年数kmずつ伸びています。
洞窟の中へは個人で入れないので、ツアーに参加する必要があります。
マンモスケーブ(Mammoth Cave)のツアー
洞窟が591kmとかなり長いため、見どころを複数のツアーに分けて紹介しています。
ツアーによってコースが大きく違うため、1日に複数のツアーに参加する人も多いようです。
ツアーは年中開催されていますが、時期によって開催されるツアーは異なります。
ツアーの種類と開催時期
22年時点で確認できているツアーは以下の通りです。
ツアー名 | 開催時期 | 所要時間(H) | 距離(km) | 値段($) | 概要 | 他のツアーとの重複 |
---|---|---|---|---|---|---|
Historic | 通年 | 2 | 3.2 | 20 | マンモスケーブの歴史に興味があり、冒険心がある人におすすめ。一部狭い道を通る。 | River Styx Modified Tourに含まれる |
Domes and Dripstones | 通年 | 2 | 1.2 | 21 | 洞窟の形成に焦点を当てたツアー。科学に興味があり、鍾乳洞や石筍を見たい人におすすめ。 | Frozen NiagaraとGrand Avenueの一部を含む |
Frozen Niagara | 通年 | 1.25 | 0.4 | 18 | 鍾乳洞を見たいがあまり歩きたくない人向け。 | 他ツアーに多く含まれる |
Mammoth Passage | 秋~4月 | 1.25 | 1.2 | 11 | 狭い場所が苦手な人、小さい子供がいる人におすすめ。 | Frozen Niagaraに似ているがより奥に進める、Historicの一部を含む |
Gothic Avenue | 通年 | 2 | 1.6 | 19 | 歴史的な落書きや署名が見られる。 | 一部Histric、Star Chamber, Violet City Lanternと重複する |
Cleaveland Avenue | 春~秋 | 2.5 | 3.2 | 22 | 地質学と歴史に興味がある人におすすめ。 | |
Grand Avenue | 春~秋 | 4 | 6.4 | 35 | 最長ツアーで洞窟でハイキングができる。地質学・歴史に興味があり、体力に自信がある人におすすめ。(急な坂道あり) | Frozen Niagaraと階段を除くDomes and Dripstonesを含む |
Violet City Lantern | 春~秋 | 3 | 4.8 | 25 | 初期の探検家たちのようにランタンの光だけで進む冒険ツアー。1番人気。 | 一部はHistoric, River Styx, Mammoth Passageと重複する |
Extended Historic | 春~秋 | 2.25 | 3.2 | 23 | 歴史に興味がある人におすすめ。 | |
Great Onyx Lantern | 5月~秋 | 2.25 | 1.6 | 23 | きれいなグレートオキニス洞窟でのツアー。マンモスケーブのツアーに参加したことがある人におすすめ。(マンモスケーブ外) | |
Star Chamber Lantern | 5月~秋 | 2.5 | 3.2 | 25 | ランタンの光だけを頼りに歩くツアー。 | Violet City Lanternと似ているが短い。Historic, River Styx and Gothic Avenue Toursでも見られる |
River Styx Cave | 6月~秋 | 2.5 | 4.0 | 22 | 地質学に興味がある人向け。川を渡る場合があり、汚れる。 | Historicをすべて含む、Star Chamber, Violet City Lantern, Mammoth Passage, Mammoth Cave Discoveryの一部も含む |
上記からもわかる通り、たくさんツアーが開催されていますが冬は閑散としているので、できれば春~秋の訪問をおすすめします。
ちなみに、洞窟の中は年中変わらず12~13℃程度です。
(上記URLで一部のツアーの写真も確認できます)
ツアーの予約方法・注意点
ツアーはオンラインまたは当日窓口で買うことができます。
当日の窓口販売は売り切れになっていることが多いので、確実にオンラインで予約して行きましょう。
ちなみに、国立公園の年間パスポートは使えません。
予約・決済はこちらの公式HPからできます。
マンモスケーブは中部時間(CDT)&サマータイム適用なので、時差に注意しましょう。
万が一キャンセルしたい場合は、チケット1枚につき1ドルでツアー代金は返金されます。
予約が完了するとメールでチケットが送られてくるので、スクリーンショットか紙に印刷しておきましょう。
当日、チケット提示が求められる場所は電波が悪いです。
ツアーは色んな時間に開催されているので、1日かけて複数のツアーに参加するのも面白いと思います。
一部内容が重複しているツアーもあるので、その点ご注意ください。
マンモスケーブのツアー当日の流れ・注意点
全てのツアーはビジターセンターがスタート地点となっています。
案内のメールには、「スマホの地図は少しずれている」というような文言がありましたが、Google Mapでビジターセンターを目的地にすれば問題なく到着しました。
駐車場は1台分のスペースがかなり大きく、停めやすいです。(無料)
ビジターセンター内にある案内所で、地図やパンフレットをもらうことができます。
ツアーの集合場所がわからなければここで聞きましょう。
空きがあれば、ここで当日券を買うことも可能です。
私たちの集合場所はシェルターAで、ビジターセンターを出て真正面にあります。
(この奥にシェルターBがあります)
ツアー開始の30分前、遅くても5分前には集合場所に着くようにと記載されているので注意してください。
また、一部のツアー以外はトイレが無いので、ビジターセンターで済ませておきましょう。
洞窟内では水以外飲食禁止なので、余計な荷物は持たないようにしましょう。
- チケットを印刷もしくはスクショしておく
- 洞窟内は12~13℃なので、夏でも上着を持参する
- 5分前には集合場所に着く
- 集合前にトイレを済ませておく
- 水以外の飲食物は洞窟前に食べ切るか、車に置いていく
ツアー内容紹介(1番人気:Violet City Lantern)
ここからは私たちが参加した「Violet City Lantern Tour」をご紹介します。
開始5分前までにシェルターAに到着し、開始直前にガイドさんの注意事項などの話が始まります。
このツアーは、当時の開拓者のようにランタンの光だけを頼りに進んでいくものなので、ランタンの扱い方の注意もありました。
ランタンは人数分用意されているわけではなく、ツアー客40~50人に対して10個程度です。
希望すればもらえますが、3時間持ち続けるのが負担になりそうであれば持たなくても問題ありません。
洞窟の入口までは5~10分程度歩きます。
当日は外気温27℃ほどありましたが、入口のこの地点でひんやりして寒かったです。
上着必須です!アメリカ人はなぜ半袖で平気なのか・・・
雪解け水が落ちています。
冒頭は、他のツアーと重複している部分で、比較的明るく地面も綺麗に舗装されているので歩きやすいです。
入口近くでは、展示物もあります。
このツアーでは、洞窟の手前はほとんどスルーして歩いていきます。
設置された照明が無くなるところで、チケットの提示が求められます。(なぜこのタイミング笑)
IDも持ってくるように記載がありましたが、提示は求められませんでした。
このあたりからは、もうランタンの光だけが頼り。
開拓の跡がそのまま残されています。
今では綺麗に舗装されているものの、当時はこのような石段を通路・階段として使っていました。
途中からはコンクリートの舗装は無くなり、土埃が立つようになります。(暗くて見えませんが)
洞窟の天井部分。
写真ではうまく映りませんが、小さな光を当てると星空のようにも見えて綺麗でした。
途中、休憩を兼ねた、全てのランタンを隠して真っ暗な当時の世界を体験する時間がありました。
後ろにうっすら見える電話は、定期的に本部と連絡を取り、無事にツアーが進んでいることを伝えるために使われています。
真っ暗なので、はぐれると迷子になりかねません。
この建物は、当時洞窟内で流行った病気の治療のために使われていた病院だそうです。
2~3畳ほどしかない小さな場所です。
肌寒く太陽光もない環境でずっと過ごしていたら、病気も流行るよなあ・・・
発掘の際には、病気や事故で多くの命が犠牲になりました。
洞窟内に埋葬されている犠牲者もいるそうです。(そのせいか幽霊が出るとか出ないとか)
先住民が残した文字は、アメリカ人にも何て書いてあるのかはわからないそう。
誰がどういう意図で積み上げたのか不明ですが、こういうものがたくさん並んでいました。
(観光客のいたずらではないですよ)
開拓中も文明が進み、石を引っ張る道具が使われていたことがわかります。
なぜか塵がたくさん積もる場所があり、まるで雪のようだとされています。
このコースでは、天井から水が落ちる場所が2か所あり、ガイドさんがライトで照らすととても幻想的です。
(照らさないと真っ暗で見えません)
当時の開拓者たちの水分補給にも使われていたんでしょう。
出口付近には大きな鍾乳洞もあり、迫力がありました。
最後の方は、出口に向かって登坂や階段がありますが、滑りやすいので注意してください。
出口はこんな感じ。
洞窟が山の中にあるのがわかりますね。
帰りはバスに乗ってビジターセンターへ戻ります。
着いたら靴の汚れを落として解散です。
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まとめ
この記事では、世界遺産のマンモスケーブ国立公園をご紹介しました。
まだたくさんの謎が残されており、残されたものから当時を想像してみるのも楽しいですよ。
全てではありませんが、一部のツアーの写真がHPで確認できます。
ぜひ気になるツアーに参加して、世界一長い洞窟を探検してみてください。
また、マンモスケーブの周辺はハイキングコースになっているので、洞窟と一緒に楽しむのもよいかもしれません。
それでは、またお会いしましょう! See ya!!