【旅行者必見】アメリカで運転|日本とは違う交通ルール・注意点
こんにちは、アメリカミシガン州在住のつきユカです。
ミシガンや過去住んでいたケンタッキーでは大都市のように地下鉄やバスなどのインフラが整っていないため、頻繁に車を運転するようになりました。
アメリカで運転しなきゃいけなくなった…めちゃくちゃ不安!
日本の交通ルールとはどんなことが違うの?
慣れない土地で運転するのは怖いですよね。
でも、ルールさえ把握すればアメリカの道幅は日本より広く直線の道も多いので、アメリカで運転するのは日本より簡単だと思います。(大都市を除く)
渡米当初、戸惑った点を中心にご紹介します
日本発行の国際免許証を持っていればアメリカでも運転できます
- ドライバーは知っておきたいアメリカの交通ルール
- パトカーに停められた時の対処法
- アメリカの交通情報
アメリカの交通ルール日本との違い
右側通行
アメリカは右側通行なので、日本とは逆です。
交通の流れがあれば大丈夫ですが、他に車がいない道だとうっかり逆走してしまうかもしれないので注意してください。
赤信号でも右折OK
信号のある交差点でも、安全が確認できる場合には赤信号で右折しても良いです。
もちろん青信号のレーンが優先なので、交差車線や対向車線の左折レーンに注意しましょう。
ただし、『NO TURN ON RED』の標識がある場所では青信号になるまで待たないといけません。
STOP標識
日本と同様に一時停止を指示する『STOP』サインがあり、ラインの内側で一時停止して安全を確認した上で発進します。
慣れていない人が迷うのが、交差点で見かける『STOP ALL-WAY』『STOP 4-WAY』『STOP 2-WAY』の標識です。
STOP ALL-WAY/STOP 4-WAY
交差点に差し掛かる、全ての車が一時停止します。
発進する順番は、一時停止したのが早い順です。
ほぼ同時でわからないという場合は、ドライバー同士で手招きするサイン(お先にどうぞ)をして譲り合うことが多いです。
日本流の手招きはGo away(あっちへ行け)になってしまうので注意!
STOP 2-WAY
自分と対向車のみが一時停止し、交差車線は止まりません。つまり、交差車線が優先です。
STOP標識がある自分と対向車の発進順は、STOP ALL-WAY同様に一時停止した順です。
YIELD標識
普通道路からハイウェイに合流する時によく見かけます。
「YIELD(イールド)」とは「譲れ」という意味なので、合流車線が優先になります。
一時停止の必要はありません。(後続車から追突される可能性もあるのでやめましょう)
左折専用信号
左折専用信号は信号機の上に『LEFT』と書いてあったり、信号自体が普通の丸いランプではなく『←』で表示されたりします。
ほとんどの場合、交差車線が赤になったら1番初めに左折専用信号だけが青になります。
青の時間が短いので、後続車からプレッシャーをかけられることもあります、スムーズに左折しましょう。
また、左折専用信号が黄色の場合はラインの内側で待機して、前方からの安全が確保できる場合のみ左折できます。
左折用イエローレーン
右車線と左車線の間に黄色のラインで囲まれたエリアがあります。
自分の左手にあるお店に入りたい時に、このエリアで待機して対向車がいなくなったら曲がることができます。
このエリアに入るのは曲がる直前で、基本的にこのエリアを走行して直進してはいけません。
また、対向車線から左折したい車も同じレーンに入ってくるので注意しましょう。
踏切は通過
日本では踏切の遮断機が上がっていても手前で一時停車して左右を確認しますが、アメリカは通過します。
止まると後続車から追突される危険性があるので気をつけましょう。
HOVレーン
時々ハイウェイ上の端のレーンが『HOV』と表示されていて、ひし形のマークが道路に書いてあることがあります。
HOV=High Occupancy Vehicle
※Carpool Laneと呼ばれることもあるようです
よく見るのは『HOV 2+ ONLY』という標識で、これはドライバー含めて乗客が2人以上の車両のみ通って良いレーンで、一般車両とは白色の二重線で仕切られています。
場所によっては3人以上というルールになっているところもあるようです。(標識に記載されています)
朝の通勤ラッシュの時間に旅行する際に重宝するレーンです
ラウンドアバウト
ラウンドアバウトは日本では一部の地域にしか無いですが、アメリカでは各地で見かけます。
比較的小さな交差点に信号機の代わりに設置し、交通の流れをスムーズにするものです。
ラウンドアバウトはサークル内にいる車が優先で、反時計回りに進行します。
2車線のラウンドアバウトでは最初に入った車線で出口が限定される場合があり、サークル内では車線変更は禁止なので、ラウンドアバウトに入る前にナビで出口を確認しましょう。
サークル内でブレーキを踏むととても危ないので非常時以外はやめましょう。
ただ、運転が下手で車線をはみ出してくる人が多いのも事実…
車内に開封したアルコール飲料を置いてはいけない
例えドライバーが飲んでいなくても、開封したアルコール飲料が置いてあると飲酒運転を疑われるので絶対にやめましょう。
空になった缶やビンも同様です。
お酒は家かお店で飲むもの!路上でお酒を飲むのも禁止です
一方通行道路が多い
特にダウンタウンや都市部では、一方通行の道路が多いです。
『ONE WAY』標識があり、道路に矢印が書いてあるのでわかると思いますが、ナビを設定していればまず間違えることはありません。
ほとんどのハイウェイ(高速)は無料
広いアメリカでは速度制限が60〜70マイル/時(96〜112km/h)のハイウェイがあちこちにあり、そのほとんどが無料で日常使いされています。
「車で15分」と言ってもハイウェイを使うので、意外と距離があったりする
大都市部では一部有料道路があり、地元の人は日本のETCカードのようなセンサー付きのキャッシュレス端末を車に取り付けていますが、旅行者は料金所で決済します。
支払い方法によって料金所のレーンが分かれているので注意しましょう。
日本のように乗った距離によって料金が変わる道路もあれば、距離に関わらず一律で請求されるところもあります。
時々、料金所がない有料道路もあるので戸惑うこともありますが、その場合はナンバープレートで車両が特定され、郵送で請求書が送られてきます。(レンタカーの場合は後日レンタカー会社から請求が来ます)
禁止看板がなければ路上駐車OK
駐車禁止の看板がなければ、路上駐車しても大丈夫です。
その場合はなるべく路肩に寄せて縦列駐車することになります。
住宅街ではよく見かける光景です。
ガレージがあるのに中の荷物が多すぎて車が外に出ている家も多い。笑
前向き駐車が多い
駐車場ではほとんどの車が頭から突っ込んで前向き駐車します。
特にルールはありませんが、スーパーでは大量に買い込む人が多いのでトランクに積み込みやすいというのも理由の1つだそうです。
バック駐車している人は高確率で日本人だったりします。(家のガレージに駐車する人はバック駐車が多い傾向にあるかも)
優先車両
緊急車両
パトカー、救急車、消防車がサイレンを鳴らして近づいてくる時には止まって道を空けます。
中央分離帯が無い道路では、対向車も同じように止まります。
また、緊急車両が路肩に止まって作業をしている時(例えば、パトカーがスピード違反者を取り締まっている時)には、すぐ隣のレーンを走ってはいけません。
パトカーが自分の真後ろにいて赤青ランプを点滅させている時(交通違反の場合はすぐにはサイレンを鳴らしません)、速やかに安全な路肩に停めましょう。
パトカーが自分の後ろに止まり、警官が近づいてくるまでは勝手に外に出たり窓を開けたりしてはいけません。指示があるまでは何もせずハンドルの上に手を置いて待機します。
免許証を取り出そうとバッグや引き出しを漁っていると武器を取り出そうとしていると誤解されることもあるので、指示があるまでは待機が鉄則です。
運が良ければ警告のみで済む(=何もしなくて良い)こともありますが、違反と認められた場合は出廷か罰金を命じられます。(罰金はオンラインで支払い可能です)
スクールバス
黄色いスクールバスから子供たちが乗り降りしている時、後続車は追い越しは禁止で必ず止まらないといけません。
乗り降りしている時には、スクールバスの運転席付近から『STOP』の標識が出ます。
また、中央分離帯が無い道路では、対向車も同様です。
日本とアメリカ 自動車の違い
左ハンドル
アメリカの車は左側が運転席、右側が助手席です。(日本車でもアメリカ仕様は左ハンドル)
ウインカーとワイパーの位置も逆なので、渡米したばかりの人はほぼ100%間違えます。一時帰国の時も間違えます。
マイル表示
車の速度メーターはマイルで表示されています。(小さくkmが併記してある場合もあります)
アメリカ国内では道路標識もマイル表示なので問題ありませんが、お隣カナダに車で入ると道路標識はkmになるので注意しましょう。
1mi(マイル)=1.6kmです
ガソリンスタンドの表示の違い
日本のガソリンスタンドでは、レギュラー、ハイオク、ディーゼルの違いがありますが、アメリカでは以下のように分かれています。
- レギュラー「87」:Regular/Unleaded
- ハイオク「89」:Plus/Super/Medium
- プレミアム「91」:Premium/Supreme
- ディーゼル:Diesel
大抵、ガソリンの3種類は左から順にレギュラー、ハイオク、プレミアムと分かれていて、ディーゼルは別レーンです。
表示価格は1ガロン=約3.79Lあたりの値段です
レンタカーを借りた時、一度だけハイオク以上の車だったことがありますが、ほどんどの車はレギュラーで大丈夫なはずです。
大きな車が好まれる
道幅が大きいこと、アメリカ人の体格自体が大きいことから大きなサイズの車が好まれます。軽自動車は存在しません。
日本ではほとんど見かけることがない、ピックアップトラックも大変人気で家具やクリスマスシーズンには切ってきたモミの木を荷台に乗せている人をよく見ます。
ハイウェイを走っていると、キャンピングカーだけでなく馬や牛、自分の船、家の倉庫を運んでいる車など様々な車に遭遇して面白いです。
車検がない
アメリカでは購入後、日本のように定期的な車検は義務付けられていません。
自分で異常を発見して直したいと思ったときに、自主的にディーラーやサービスセンターに行きます。
そのため、外観が壊れていても走れるからOKと考えてボロボロのまま公道に出ている車も多いです。
バンパーがなかったり、窓ガラスが割れてビニールが貼ってあったり、トランクが壊れて紐で縛ってあったり…日本じゃ一髪アウトの車も多数。
ナンバープレート
交通ルールは州によって若干違っていて、ナンバープレートは後ろだけ付ければOKの州も多々あります。
また、自家用車のナンバープレートを申請するときにはオプションで好きな柄のプレート、好きな英数字を選ぶこともでき、車を手放す時にはナンバープレートだけ持って帰ることもできるので、自分の名前を入れて記念にしている人もいます。
以上で紹介を終わります。
色んな発見があったのではないでしょうか?皆さんの旅行のお役に立てば幸いです。
それではまたお会いしましょう!See ya!!