アメリカで出産|産婦人科の妊婦健診まとめ(ミシガン大学リボニアヘルスセンター)
この記事ではアメリカミシガン州で出産した記録を紹介しています。
こんにちは、アメリカミシガン州在住のつきユカです。
渡米して2年、アメリカで赤ちゃんを授かり出産しました。
初めての出産、しかも異国での出産ということもあり不安でいっぱいでした。
同じ境遇の方に向けて、この記事を書きました。
この記事では病院選びから妊婦健診のことを記載しています。
実際、ミシガン大学病院で出産した様子は下記の記事をご覧ください。
妊娠発覚(検査薬)から産婦人科予約まで
妊娠検査薬
私は元々生理不順がなく、生理予定日が過ぎて4日経っても生理が来ないので、CVSで妊娠検査薬を購入しました。
繰り返し使えるものや複数入ってお得なものと色々ありましたが、結局1番シンプルなものにしました。
以前は生理予定日から1週間経たないと検査結果が正確に現れない妊娠検査薬がほとんどでしたが、近年は1週間待たなくても、下手すると生理予定日よりも前に結果が出るものも多数あります。
ただし早めの検査は正確性が少し低めで、5日目以降では99%を超えるようだったので、念のため生理予定日から1週間待って検査をしました。
先端に尿をかけて2分待つように指示が書いてありましたが、ほんの数秒で『Pregnant』に線が出ました。
アプリ登録
妊娠がわかった翌日、とりあえず日本のアプリをダウンロードしました。
ダウンロード数が多かった2つ『たまひよ』『ninaru』を選びました。
両方ともアメリカでも問題なく使えます。
まいにちのたまひよ-妊娠・出産・育児期に毎日役立つアプリ
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ninaru – 妊娠したら妊婦さんのための陣痛・妊娠アプリ
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産婦人科選び、予約方法
産婦人科は英語で『Obstetrics and Gynecology』と言い、ほとんどの場合『OB/GYN』と省略されます。
「OB/GYN near me」でググると、家の近くの産婦人科が表示されます。
大前提として、ご自身の保険が適応され病院であることを確認しましょう!
アメリカでは、保険会社・プランによって保険適用範囲が異なります
初めての妊娠・出産ということもあり、先生の言っていることを100%理解できないと赤ちゃんにも影響があると思い、日本人または日本語が話せる先生がいる病院を探すことにしました。
アメリカのほとんどの病院(連邦政府から補助を受けている病院)では、患者が要望すれば通訳をつける義務があるので、近くに日本人の先生がいなくても落胆する必要はありません。
ちなみにミシガンで日本人が多く住むノバイ・アナーバー周辺では、『ミシガン大学病院』か『プロビデンス病院』を選ぶ人が多いようです。
私はその中で1番家から近いミシガン大学リボニアヘルスセンターを受診することに決めました。
ミシガン大学病院は『日本家庭健康プログラム(JAPANESE FAMILY HEALTH PROGRAM)』という制度があり、予約も日本語で可能です。(ミシガン大学病院|予約の取り方)※日本語対応の時間は平日8時〜17時です。
- 名前、生年月日
- 住所、電話番号、メールアドレス
- 保険証番号
- 最終生理開始日と終了日
電話問診
アメリカでは産婦人科に行っての初診は妊娠8週目(3ヶ月)!
日本ではほとんどの人が6週目までには初診を終えているので、8週目という遅さが不安になりましたがアメリカでは普通だそうです
ミシガン大学病院では、初診の前にナースとの約1時間の電話問診があります。
- 生活習慣(食事、睡眠時間、車の運転、お酒、タバコ、ドラッグなど)
- 妊娠歴(中絶、流産含む)
- アレルギー有無
- 既往歴(過去にかかった病気):本人、血のつながった家族
- 手術歴
- 最終生理開始日と終了日
- 妊娠中に避けるべき食べ物、飲み物
- 現在気になる症状
- 現在葉酸サプリを摂っているか?
葉酸サプリは本来妊娠を希望し始めてから摂るべきものですが、私は摂っていなかったので、すぐに葉酸が入ったビタミン剤(Prenatal Vitamins)を処方してもらいました。
その他、大量の出血、片方だけの腹痛、肩の痛み、めまい、発熱、吐き気がある場合は、子宮外妊娠の可能性もあるので、受診日より前でも連絡するように言われました。
ミシガン大学病院では、My U of M Healthというプラットホームでスケジュールや検査結果を確認することができます。
メッセージを送ることもでき、ナースが確認し必要であれば先生に連絡するとのことでした。
ただし、このプラットフォーム上では日本語が使えないので、不安な方は電話の方が良いと思います。
ミシガン大学病院での出産概要
ミシガン大学病院にはいくつかの分院があり、妊婦健診は分院で、出産は大学病院で行いました。
通院(リボニアヘルスセンター)
20321 Farmington Rd, Livonia, MI 48152
出産(ミシガン大学病院:Von Voigtlander Women’s Hospital)
1540 E Hospital Dr, Ann Arbor, MI 48109
ミシガン大学病院での出産|リボニアヘルスセンター通院
妊娠発覚から入院・出産の流れ
エコーで胎嚢が確認でき、赤ちゃんの小さな姿が見られました。この時はまだ16mm。
- 子宮頸がん検査
- 尿検査
- 血液検査
この後の妊婦健診は4〜5週間ごとに出産まで合計10〜12回行われます。
2回目以降はエコーは見ずに心音を確認するだけです。
ちょっと寂しいけど、アメリカでは普通だそう。
実際にお産をするミシガン大学病院(University of Michigan Von Voigtlander Women’s Hospital)(@アナーバー)で受診します。
この検査で問題がなければ、出産直前まではクリニックで行われる妊婦健診のみになります。
インフルエンザが流行する前に接種を勧められました。
家族も接種することが望ましいとのこと。
Tdapと呼ばれる破傷風、ジフテリア、百日咳を予防するワクチンを打ちました。
心配であればCOVIDワクチンも打つと良いとアドバイスを受けました。
1回目の超音波検査で前置胎盤の疑いがあったので、大学病院で再検査することに。
ただ、この時にも胎盤の位置がまだ子宮口に近かったので、再検査の予約を取りました。
新しくなったコロナウイルス用のワクチンを夫と一緒に薬局で接種しました。
32週〜36週の妊婦が接種すると、1歳未満の赤ちゃんの3人に2人が感染するRSウイルスを予防できるそうです。
新生児に直接打つこともできるようですが、ワクチンの数に限りがあり産まれてくる頃に残っている保証がないとのことでこの時に接種しました。
検査結果は5週間有効なようなので、生まれるまでに5週間以上かかるともう一度検査するそう。
本来は逆子でないか確認するようですが、翌週に超音波検査があるため無し。
胎盤の位置が子宮口から2cm以上離れていたので、分娩できることに。
ただし、実際に自然分娩してみて出血が多かったら帝王切開に切り替えると言われました。
40週までに生まれなかった場合に誘発分娩をするため、41週1日目に予約を取りました。
正期産の時期には入りましたが、通常通りの検診で子宮口の開き具合はチェックされませんでした。
38週に入っても通常通りの検診でした。子宮口の開き具合チェックは39週に入ってからするそう。
予定日でB型肺炎の検査結果の有効期限が切れてしまうため、再度受診しました。
また、子宮口の開き具体をチェックしていただき、1cmほど空いていたので刺激してもらいました。
大学病院のバースセンターに直接連絡をすると、医師に確認するから少し待つように言われ、40分後に通訳をつけた状態で医師から状況確認の連絡がありました。
妊婦健診
リボニアヘルスセンターには複数の日本人ドクターとアシスタントがいるので、初めての妊娠でわからないことがたくさんあっても安心して話せました。
ドクターの診察前に体重や血圧を測定してくれるナースはアメリカ人なので、ある程度英語のコミュニケーションが必要ですが、最悪勝手にやってくれるので英語がわからなくても大丈夫かと思います。
時々、代理のアメリカ人のドクターに診てもらうこともありましたが、必要であれば電話で通訳に繋いでくれるのでコミュニケーションに問題はありませんでした。
超音波検査
大学病院で行われる超音波検査は全て英語で行われるので、心配な人はあらかじめ通訳をお願いしておくとよいと思います。
私は異常が見つかって専門的な話をしなければならなくなった場合に通訳をつけようと思っていましたが、結果的に大丈夫でした。
初診以降の予約
初診以降は病院で自動で定期的な予約を取ってくれるので、電話をする必要はありません。
予定はポータルサイトで確認できます。
私の場合、最初に朝の時間帯を希望したのでその後もずっと朝の時間で予約を取っていただけました。
ただし、送られてきた予約日時の都合が悪い場合は電話(日本語可)かチャット(英語のみ)で予約変更が必要です。
大学病院で行う超音波検査で再検査となった場合、その場で予約を取ります。
母親学級(Zoom)
パンデミック前は病院で行われていたようですが、3年以上たった今もZoomで開催されています。
4ヶ月〜6ヶ月頃から始まり、1回あたり2時間程度のクラスを月1回、全4回あります。
月齢の近い日本人の妊婦さんたちが10人前後集まって一緒にレクチャーを受けました。
毎回、クラスが終わった後は妊婦さん同士のコミュニケーションの時間が設けられました。
時々、作ったLINEグループで情報シェアや報告もしていました。
母子手帳
母子手帳は日本では自治体から無料でもらえますが、アメリカでは購入しないといけません。
ちなみにリボニアヘルスセンターで購入すると15ドルでした。(高い…)
アメリカでは母子手帳の文化はないので、日本人の患者さんが少ない病院だと「?」という反応をされるかもしれません。
ミシガン大学なら慣れているので大丈夫です、というより「持ってる?」と聞かれましたね。
まとめ
この記事ではミシガン大学病院での出産に向けた、リボニアヘルスセンターを中心とした妊婦健診の様子をレポートしました。
アメリカでの妊娠・出産に不安を抱えている人、産科選びに迷っている人の役に立てば幸いです。
実際、ミシガン大学病院で出産した様子は下記の記事をご覧ください。
それではまたお会いしましょう!See ya!!