【海外赴任準備】アメリカ駐在が決まったらやる7つのこと(駐在員本人編)
こんにちは、20年10月よりアメリカケンタッキー州に駐在している、つきナオです。
海外赴任は光栄なことですが、短期間での準備が求められるため忙しさに目が回り、必要なことを取りこぼしてしまうことも…。
そこで、出発前に感じたこと、学んだことをまとめておきたいと思います。
ボリュームは多いですが、この通りにすれば失敗しない自信があります
帯同家族の方は、こちらをご覧ください。
- 海外赴任の際の日本で必要な手続き
- 持ち物選別のアドバイス
- 不用品の処分
はじめに:配偶者を帯同する方へ
単身赴任の方は本題【海外赴任が決まったらやる7つのこと】へ移ってください。
海外赴任のご栄転、おめでとうございます!ご自身のキャリアアップ、これからのご活躍に胸が高鳴っていることでしょう。
海外赴任前の準備は十分な時間が取れないこともあり、心に余裕がないかもしれません。
しかし一緒に海外に付いてきてくれる大事なご家族にも気を配ってください。
本当は不安やストレスを感じていても、バタバタしているご本人に言えない方もいらっしゃるようです。
私は駐在員のあなた・ご家族に夫の海外赴任を「自分ごと」にする: グローバル駐在妻の選択-“転機”をチャンスに- (MyISBN - デザインエッグ社)
駐妻経験者の作者が、様々な国へ赴任した駐妻さんたちにアンケートを取った「生の声」が記載されています。
- 海外で何をすればいいかわからない
- 帰国後のキャリアが不安
といった、配偶者の方の気持ちを理解し、寄り添ってみましょう。
もちろん、当事者の配偶者ご本人にとっては、更に参考になる本です。
ぜひ、ご家族で読んでみることをおすすめします。
海外赴任が決まったらやる7つのこと
- 不要なカードの退会or住所変更
- ビザの取得
- 車の売却
- 国際運転免許証の取得(&運転免許の更新)
- 引っ越し(荷物の仕分け)
- 市役所での手続き(戸籍謄本、住民票、転出届)
- アメリカで使うクレジットカードを発行する
不要なカードの退会or住所変更
不要なクレジットカードやサービスは退会しておきましょう。特に、年会費を払っているものは確実に。
ただし、必要と思われるカードは登録住所を実家等に移しておく必要があります。
渡米前に転出手続きをするので本来は退会が推奨されていますが、退会するとステータスが失われるカードなどは住所変更をしておけば大丈夫です。
同時に郵便物の転送届(実家などへ変更)も提出しておきましょう(ネットで手続き可能)
アメリカで日本のカードは基本的には使いませんが、多少は使うシーンがあるので、年会費無料のカードを1枚持っていると安心です。
我が家もオンライン英会話費用は日本円のカードを使っていますし、当然一時帰国の際には使用するでしょう。
また、JALのマイレージを取得していない方は、
ANAのマイレージはカードを作らなくとも作成できますが、JALは何かしらのカードを作る必要があります。
私もアメリカに来てから取得したため、物理的に使えないカードが日本の実家に届いてしまいました。
どうせなら年会費無料のカードをこのタイミングで作っておきましょう。
ハワイアン航空でもJALマイルを貯めることができます
カードの退会はギリギリで大丈夫ですが、入会は余裕をもって渡米の2週間前には申請しておきましょう
ビザの取得
おそらく会社が手配してくれると思います。
戸籍謄本の英訳をもらったら、渡米後に使いまわせるようにコピーしておきましょう。
ビザの取得自体は写真を撮って、領事館へ面接に行くだけなので簡単です。
面接もいつから渡米するのか、その目的などを日本語で聞かれるので構える必要はありません。
車の売却・自動車保険の中断証明取得
まず、名義人がどなたになっているか確認してください。
車の売却時は、その名義人の印鑑証明書が必要です。
印鑑証明書は海外渡航後には発行できないので、名義人本人が日本にいる間に売却するか、もしくは名義人変更しておきましょう。
売却にあたっては、必ず複数社から見積もりを取りましょう。
私たちの場合、高値と安値で100万円以上の差が出ました
一社ずつに見積りを依頼するのは大変なので、1回で複数社に見積もりが取れる
また、自動車保険の等級を帰国後も継続するために、中断証明を取っておきましょう。
車両の譲渡、売却などの証明書が必要になります。
国際運転免許証の取得(&運転免許の更新)
日本の免許を持っている場合、運転免許センターに行って書類手続きと手数料を支払えばその場で即日発行されます。
国際免許の有効期限は1年です。
アメリカの免許を取得するには、ソーシャルセキュリティーナンバーの取得→筆記テスト→実技テストとステップがあり、最短でも2カ月ほどかかります。
国際免許の期限が切れてしまわないよう、取得は早すぎないないほうがいいです。
日本の免許の有効期限が近い方は、窓口で申請すれば期限前に更新させてもらえるので、一緒に更新しておきましょう。
詳細は警察庁HPの「イ.更新期間前には日本に帰国しているが、更新期間に日本にいない方」に記載されています。
どちらも余裕をもって出国の2週間前までには申請しましょう
引っ越し(荷物の仕分け)
遅れて渡米する家族に迷惑をかけないよう、必要なものとそうでないものをしっかり分けましょう。
- 渡米後すぐには必要ないが、じきに必要になる物→海上輸送
- 渡米後すぐに必要な物→航空輸送or自分が渡米するときに持参
- 帰国まで日本に保管したい物→コンテナ
- 長期保管が困難な物・不要な物→売却もしくは処分
引っ越しはヤマト運輸とテツソー(コンテナ会社)を会社が手配してくれたので、それをありがたく使わせてもらいました。
荷物の層別さえしておけば、丁寧に梱包し、通関で必要なパッキングリストも一瞬で作ってくれます。
自腹の場合10万円以上しますが、その価値はあると思います。
アメリカの場合、航空輸送・海上輸送ともに食料品を送ることはできません
食料品を持ち込みたい場合はご自身のフライトで持参するしかありませんが、豚エキスの入ったカップ麺やカレーなどはフライトでも持ち込めないので諦めてください。
詳細は、運送会社などにご確認ください。
渡米後すぐには必要ないが、じきに必要になる物→海上輸送
主に服やレジャー用具が該当します。(私たちの場合は、レジャー用具としてはロードバイク・スノボセット・ゴルフセット)
荷物を搬出してから3ヶ月後くらいに現地で受け取れます。
航空輸送できる容量が少ないので、海上輸送を使いましょう
私たちの会社の契約では、荷物の容量は1回の量ではなく、複数回に分けた家族全員分の往復合算で計算されました。
帰国時に容量オーバーにならないように、行きの容量には気を付けましょう。
運送会社の方によると、ほとんどの方が行きよりも帰りの方が荷物が多いそうです
また、自分たちの場合は全ての荷物が無傷で届きましたが、現地のコミュニティでは食器が数枚割れていたという方もいらっしゃいました。(運送会社は不明)
全ての荷物には保険が掛けられるので、また買い直せる物なら良いですが、記念品などは念のため日本に保管したほうが良いかもしれません。
渡米後すぐに必要になる物→航空輸送または自分が渡米する時に持参
服数着と使い慣れた化粧品、常備薬、お箸(大事!)くらいでしょうか。
先述の通り、荷物の容量には限りがあるので、なるべく海上輸送を使う方が賢明です。
帰国まで日本で保管したい物→コンテナ
コンテナ内での保管は、温度管理もしっかりされるので心配はいりません。
主に大型の家具が該当しますが、こちらも容量に限りがあります。
長期保管が難しい物・不要な物→売却もしくは処分
家電は長期で保管しておいても長期間使用しないとダメになってしまう可能性が高いので、売却するか処分してしまいましょう。
家電は処分に費用が発生する(家電リサイクル法)場合があるので、できれば売却したいところです。
我が家では、炊飯器とオーブンはアメリカに運んで変圧器を介して使っていますが、それ以外は全て売却または処分しました。
手間なく売却したい場合はネットオフ家電
残念ながら売れなかった場合は、家電リサイクル法に順守して処分してくださいね。
エアコンをフリマサイトで売る際には注意が必要です
エアコンの取り外しは、フリマサイトの手配ではできず別業者に依頼する必要があります。
その費用も考慮して値段をつけることに注意してください。
私たちは
また、不要なパソコンがある場合は
めちゃくちゃ楽だったので、本当にタダなのか不安になるほどでした。笑
ここで!特に田舎に赴任される方にアドバイスです
赴任先が田舎ということもありますが、おしゃれしている人はほぼいませんし、冬も基本車移動なのでコートは何着も必要ありません。
あなたの物が「旬」なうちに、売却してしまうことを強くお勧めします。
ただ、正直、服やブランド品はメルカリでもなかなか売れませんでした。(逆の立場でも偽物かもしれないブランド品をフリマアプリで買いたくないですよね・・・)
買取センター
フリマアプリは自分で値段が決められますが、期日までに売れるか不安でヒヤヒヤします。。。
市役所での手続き(戸籍謄本&住民票の取得、転出届の提出)
渡米後、「SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)」、「運転免許証」、「EAD(労働許可証)」に戸籍謄本とその英訳が必要です。
また、賃貸物件によっては「昨年度の住所を証明するもの」が求められる場合もあるので、住民票とその英訳も用意しましょう。
戸籍謄本と住民票をそれぞれ3部ずつ発行すれば十分だと思いますが、アメリカで認められる書類として「発行から3ヶ月以内」と期限が決められている場合が多いので、出国ギリギリの発行がおすすめです。
最後に、住民票がある市役所で国外への転出届を出しましょう。
不動産などのために住民票を残しておくという方もいますが、その場合は住民税を払う責任があります。
ご自身のご都合によって決めてください。
また、転出届を出した際にマイナンバーカードは無効になるため、戸籍謄本や住民票は転出届を出す前に発行しておきましょう。
アメリカで使うクレジットカードを申請する
この項目は必須ではありませんが、アメリカの住所が決まっている方は日本にいるうちにやっておいた方が楽なのでご紹介しておきます。
アメリカのクレジットカードは特典がとても大きくぜひ利用していただきたいのですが、まずアメリカのクレジットヒストリーを構築必要があります。
ここでご紹介するANA CARD USA とJAL USA Cardはアメリカのクレジットヒストリーがない人でも作れ、日本発行のカードを海外で使ったときのように為替の心配は無用です。
アメリカですぐに受け取れるように日本にいる間に申し込んでおきましょう。
カードデザイン | 特徴 | 年会費 |
---|---|---|
ANA CARD USA | 1ドル利用で1マイル ボーナス5000マイル 渡米90日前から申し込み可能 | 70ドル |
JAL USA Card | 【プレミアム】1ドル利用で1マイル 【スタンダード】2ドル利用で1マイル ボーナス5000マイル 渡米90日前から申し込み可能 | プレミアム70ドル ベーシック20ドル |
どちらにするかは個人の好みによると思いますが、どちらでも良いという場合はANAがおすすめです。
当ブログおすすめカードの1枚でもあるアメックスゴールドはANAマイルをお得に貯められるからです。
まとめ
赴任前はバタバタして大変ですが、ご家族と協力して乗り切ってください。
私の投稿がお役に立てば幸いです。
赴任先がケンタッキー州レキシントンの方は、こちらもぜひご覧ください。
それでは、またお会いしましょう!