ワシントンD.C.観光|アメリカ国会議事堂見学ツアーの見どころと予約方法
ワシントンD.C.で行っておかなきゃいけないところってどこだろう?
国会議事堂はどうでしょう?無料ツアーに参加すれば中に入れます
アメリカの歴史を感じられる場所ですよ
面白そう!
こんにちは、アメリカ在住のつきユカです。
この記事ではワシントンD.C.を観光するなら訪れたい『国会議事堂』をご紹介します。
ワシントンD.C.にある国会議事堂
現在の国会議事堂(U.S. Capitol)は1793年に建てられ、初代大統領のジョージ・ワシントンが棟上式を行なった場所で、今も議会が開催されています。
地理上はワシントンD.C.のやや東部に位置していますが、『ワシントンD.C.の中心』とされ、ワシントンD.C.の住所は国会議事堂を基準に決められています。
中は豪華な装飾がほどこされており、天井には歴史的な出来事が絵で残されていたり、ホールには米国史における偉大な出来事や人物を讃える彫像がたくさんあります。
内部を見学するには、必ずツアーに参加しなければいけません。(予約方法は記事後半で説明します)
国会議事堂のすぐ隣の敷地に最高裁判所と議会図書館があるので、併せて訪問すると良いでしょう。
(議会図書館の中に入るには、入場チケットが必要です)
国会議事堂見学ツアー
ツアーは日曜日を除いて、毎日8時台から19時前まで10分か15分刻みで行われます。(時期によって異なる)
私たちが行った2月は8:30から18:45まで15分刻みでしたが、3月からは8:00から18:50まで10分刻なので繁忙期には回数を増やしているようです。
ツアー自体は1時間程度ですが、国会議事堂の敷地が広いこと・手荷物検査で時間を取られることを考慮してプラス1時間見ると良いです。
受付・ホール見学
ツアーはビジターセンターからスタートします。手荷物検査があるのでツアーの30分前(繁忙期は45分前)までに来るように注意書きがありました。
ビジターセンターの場所がグーグルマップの場所と少しずれていたので、迷ってしまいました。国会議事堂の入り口から見て1つ下のフロアにあるので、国会議事堂の前を通ってきた人はエレベーターに乗ります。
私たちは9時からのツアーだったのでビジターセンターがオープンすると同時に中に入れました。繁忙期・時間帯によってはビジターセンターの外で待たされるようです。
手荷物検査は空港の保安検査と同様に行われます。
ワシントンD.C.の施設では検査を行う場所が多いのですが、国会議事堂は特に厳しいようです。ペットボトルの水すら持ち込めません。
先ほど集合時間について明記しましたが、ビジターセンターはツアー開始時間にしかオープンしないので、朝のツアーを予約している人は集合時間を守る必要はなさそうです。(ただ外で待たされるだけです)
荷物検査を終えたら、ビジターセンターの中央の広場で受付をします。
チケットの予約用紙を印刷してくるように指示があったので、一応印刷しておきました。
ほとんどの人が『予約あり』の列に並んでいましたが、数人だけ『予約なし』でした。
公式ページには『予約推奨」と記載されており、私たちが参加した日も予約枠は全て埋まっていました。
それでも当日の枠はある程度確保してあるということだと理解しました。
予約していない場合は空きがある最も早いツアーに参加できます。予約している場合は、前の時間帯に空きがあっても予約している時間にしか参加させてもらえません。
平日の朝であれば予約なしで来たほうが案外スムーズかもしれません。
ツアー開始までの時間はホール(奴隷解放ホールと呼ばれています)を自由に見学できます。
国会議事堂やビジターセンターにある彫像は、各州が寄贈した彫像で構成されています。
その州の傑出した市民を讃えるため2点ずつ選んでいるので、あなたが住んでいる州のものも必ずあります。
視力と聴力を失ったヘレン・ケラーが初めて「水」という言葉を理解したシーンを表した彫像は、特に子供たちに人気がありました。
自由の像は国会議事堂のドームの頂点に設置されているもので、その石膏模型が復元されたものがホールの1番目立つ場所にあります。
外から見上げると小さく見える像も、実はこんなに大きいんです。
ツアー内容
ツアーは13分程度のオリエンテーション映像を鑑賞した後、15人程度のグループに分かれて行われ、合計1時間程度です。
映像が流れている間は撮影禁止だったので写真はありませんが、比較的わかりやすい内容でした。
ツアー中は、ガイドさんの声がしっかり聞き取れるようヘッドフォンが渡されます。
Crypt(クリプト)
最初に入ったのは、国会議事堂の中央の部屋にあたる『Rotunda(ロタンダ:円形の建物)』の真下にある『Crypt(クリプト)』という円形の部屋です。
独立13州を示す彫像が円の外径にある出入り口に飾られています。
ところで、Crypt(クリプト)は地下埋葬室という意味があります。
これは、当時この部屋の真下にジョージ・ワシントン夫妻を埋葬しようと考えていたからです。しかし、実際は別の場所に決まりました。
公式ページにあったYoutube映像を貼っておきます。
Rotunda(ロタンダ)
次に入るのはCrypt(クリプト)の真上の『Rotunda(ロタンダ)』です。国会議事堂のちょうど真ん中の部屋で、外から見た時にドーム状になっている部分です。
大統領や議員、傑出した市民の国葬が行われてきた場所で、来訪した賓客を迎え入れる場所でもあるそうです。
1814年、イギリス軍のワシントンD.C.襲撃によって外壁は残ったもののほとんどは全焼。再建された際、中央にドームが建設されました。
この部屋は360度アメリカ史の重要なシーンを描いた絵画に囲まれ、天井には神格化されたジョージ・ワシントンが見守っています。
ワシントンの両脇にいる女性は誰を表しているのか聞き逃してしまいましたが(スミマセン)、それ以外の女性は独立13州を表し、手を取り合っている様子を描いています。
この部屋には主に元大統領の彫像が置かれています。
全体像を写真に収めることはなかなか困難だったので、よろしければYoutubeをご覧ください。
National Statuary Hall(国立彫像ホール)
最後に訪れるのは『National Statuary Hall(国立彫像ホール)』で、昔は下院本会議場として使われていた場所です。
その名の通り、たくさんの彫像が飾られていますが、この部屋にあるのは医師や教師、発明家など政治以外の領域で活躍した偉人たちです。
この部屋の天井の装飾も大変美しかったです。
ガイドさんへのチップは不要
ガイド付きのツアーでは、ツアー終了時にチップを渡すのが普通ですが、このツアーでは誰も渡そうとせず、ガイドさんももらおうとしていませんでした。
気になって調べてみると、公務員や連邦職員がチップを受け取ることは違法だそうです。
国会議事堂見学ツアーの参加・予約方法
ツアーに参加する方法は2つあります。
- オンラインで予約する
- 当日並ぶ
オンラインで予約する
国会議事堂のツアーは参加費、予約費ともに無料です。
ツアーの空き情報確認・予約には下記のサイトにアクセスしてください。
代表者1人のアカウントを作成しないと空き情報も見られません。
アメリカ以外に住んでいる人でもOKです。※最後のZip Codeは日本でいう郵便番号
1ヶ月先まで予約可能です。
私たちが訪問を決めた10日前には枠が空いていませんでしたが、何度もサイトをチェックしていると時々キャンセルが出て、無事に予約することができました。
当日並ぶ
予約が推奨されているものの、当日予約なしで入ることもできます。
その場合、比較的空いているオープン直後の時間をお勧めします。
まとめ
この記事では国会議事堂のツアー内容と参加方法をご紹介しました。
予約が少々手間であるものの、非常に有意義なツアーだったと思います。
サイトを再度掲載しますので、1ヶ月以内に訪問を予定している人は早めに予約しましょう。
また、訪問される際には水を含む飲料水・食べ物、大きなバッグ(幅46センチ×高さ36センチ×深さ22センチ以上)は持ち込めませんので注意してください。
それ以外の持ち込み禁止物については、こちらに明記されています。
同じく有名なワシントンモニュメントは、もっと予約が大変です。気になる方はすぐにチェックしてください。
この記事があなたの観光の参考になれば幸いです。
それではまた!