【知らないと損】イエローストーン国立公園｜観光の見どころ・モデルコース・ツアー

イエローストーン（Yellowstone National Park）といえば、カラフルな熱水泉が有名ですよね。

ひとことで”イエローストーン”と言っても東京都４個分以上の大きさがあり、基礎知識を持ってプランニングしないと行きたいところに行けなかったり「残念な景色」しか見られずに失敗します。

この記事では22年9月にイエローストーンを訪問した筆者が、初めての人にもわかりやすく観光方法をお伝えします。

イエローストーン国立公園を観光するときの基礎知識

イエローストーン（Yellowstone National Park）は1872年にアメリカのナショナルパークに指定された、世界初の国立公園です。

公園の大部分はワイオミング州で、モンタナ州やアイダホ州にもまたがっています。（地図）

基礎知識その１
イエローストーンはとても広い

旅行計画を立てる際にまず知っておきたいのは、その大きさです。

冒頭でも触れた通り、イエローストーンの面積は8,980㎢で東京都４個分よりも大きいです。

公園内は自家用車で観光することができますが、公園を一周するだけでも229kmあり、上記の絵で示した道路以外で主要ポイントを横断する方法はありません。

基礎知識その２
見どころは温泉だけではない

イエローストーンといえばカラフルな温泉をイメージする方も多いと思いますが、見どころはそれだけではありません。

以下の写真は全部イエローストーンなんですよ。

そして、先述の通りとても広いので、十分な観光時間を確保しなければいけません。

基礎知識その３
間欠泉や温泉はいつでもキレイに見えるわけではない

間欠泉や温泉はいつでもキレイに見えるわけではなく、時間帯によって大きく見え方が異なります。

温泉を見に行く時間を調整する必要がある理由は、写真を見れば一目瞭然です。

これらは同日（9月中旬）の朝9時と午後2時に撮影したものです。

朝の写真は蒸気で何も見えませんよね…

しかも、この日は午前の方が天気が良く、朝は快晴だったんです。

午前10時と午後4時に撮影した温泉の蒸気の様子も比べてみてください。

明らかに天気が良いのは10時の写真ですが、温泉がよく見えるのは圧倒的に16時です。

冷たい外気温と高温な温泉の温度差により、蒸気が大量に発生していると思われます。

外気温が暖かくなっても、蒸気が無くなるまではタイムラグがありました。

間欠泉や温泉が集まる西側のエリアには昼〜夕方前に行く計画を立てましょう

1日の寒暖差が激しい

夏場以外の朝方はかなり冷え込み0℃近くになることもありますが、昼間は温度が上昇します。

着脱しやすく暖かい服装を準備すると良いです。

現地の天気予報は”West Yellowstone”という街の天気を参考にするか、下記の公式ページを参照するとよいです。

通行止めや閉鎖に注意する

交通情報はパークの入り口でもらえますが、そもそも入り口自体が閉鎖されており中に入れないこともあります。

事前に公式ページをチェックして、無駄なドライブが増えないようにしましょう。

間欠泉や温泉には絶対に触らない

イエローストーンの間欠泉や温泉はとてもキレイで、「温泉」と聞くと触ってみたくなりますが絶対に触れてはいけません。

ほとんどの温泉は100℃近くの高温で、酸性度によっては人の体も溶かします。

残念ながら今まで20名以上が亡くなっているそうです。

柵がなく簡単に触れそうな場所も多いので、自分で歩けるお子さんを連れている方は事前に対策してください。

ほとんど電波は届かない

公園内ではほとんど電波は届かないので、行きたい場所はオフラインでも確認できるようにしておきましょう。

見どころはこの後わかりやすくご紹介します。

イエローストーン観光のベストシーズン

イエローストーンは1年を通して訪れることができますが、冬は凍結の影響で閉鎖する道路がたくさんあります。

全ての道路が開放されている5〜9月がベストシーズンと言えます。

入場料金

車１台につき35ドル（７日間有効）

国立公園の年間パスも使えます。※カード保有者のIDの提示が必要です

イエローストーン国立公園の主な見どころ・所要時間

ここではイエローストーンの主な見どころ（赤枠）を地図（PDF）に沿って紹介していきます。

※入園する時間にもよりますが、夫婦２人で足速に回っても１日では足りません。

Midway Geyser Basin

南西に位置するMidway Geyser Basinには大きく一周する歩道があり、イエローストーンで最も有名なGrand Prismatic Springの他、３つの温泉を見ることができます。

駐車場は混み合いますが、長居する人は少ないのでしばらく待てば停められます。

蒸気が収まってくる昼過ぎ〜夕方前に訪問するのがおすすめです。

②Opal Poolと③Turquoise Poolは蒸気の影響はありませんが、太陽の光が差すとさらにキレイになります。

Grand Prismatic Springをよりキレイに見るためには、車で数分の場所にあるFairy Falls Trail（地図）を歩きましょう。

未舗装の道路を片道15分歩くことになりますが、行かないと後悔すると思います、絶対に行ってください！

ビューポイントからなら、全体がキレイに見えます。

Old Faithful

南西にあるビジターセンターを徒歩で通り抜けた場所にあり、２時間に一度のペースで間欠泉の噴出が見られます。

次の噴出時間は、ビジターセンターに掲載されるのでチェックしましょう。

Old Faithfulから始まりMorning Glory Poolをゴールとする片道約２kmのトレイルはぜひ挑戦してください。

往復４kmなので少し辛いと感じるかもしれませんが、道は舗装されていて歩きやすいですし、道中には30近くの温泉や間欠泉が見られます。

ここで少し紹介します。

途中で引き返す人もいるのかトレイルのゴール地点になっているMorning Glory Poolは人が少ないです。

しかし、一見の価値ありですよ。

Norris Geyser Basin

ミュージアムを徒歩で通り抜けると、舗装されたトレイルになっています。

こちらはスカイブルーの色をした活発な温泉が特徴的で、先ほど紹介したOld Faithfulのトレイルよりは距離が短くて手軽です。

Artist Point

イエローストーンの東側は、峡谷が連なっており複数の滝があります。

こちらのArtist Pointもイエローストーンを代表する絶景で、South Rim Driveという道を通れば車ですぐ近くまでアクセスできます。

また、近くのNorth Rim Driveという一方通行の道にもビューポイントがいくつかあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

Yellowstone Lake

イエローストーンのGrand Loopの南東側は湖を横目に車を走らせることができます。

開けたところが数カ所あるので、見つけたらぜひ車を停めて絶景を楽しんでください。

特に朝方はもやがかかっていてキレイでした。

Hayden Valley at Alum Creek

Artist PointとYellowstone Lakeを繋ぐ道路沿いにYellowstone Riverが流れており、その景色もまた必見です。

大きな駐車場は用意されていないので、道の空きスペースに停めましょう。

バイソンなどの野生動物もよく出没します。

野生動物が見られるスポットとしては、他にFirehole River（地図）付近やLamar Valley（地図）があります。

Mammoth Hot Springs

北に位置しており、周辺の駐車場のどこからでも舗装されたトレイルにアクセスできます。

こちらの温泉は今まで紹介してきたものとは、見た目も大きさも異なります。

トレイル自体は10分程度で完走でき、あまり負荷はありません。

また、車で10分ほど北上したBoiling River Hot Springs（地図）では、天然の温泉に追加料金なしで入ることができます。※水着を着用してください

イエローストーンの他の温泉は高温で危険なので触ることすら禁止されているため、貴重な場所ですね。

West Thumb Geyser Basin

私たちが訪問したときには残念ながら閉鎖していましたが、こちらのトレイルも大変人気です。

アメリカでの運転、英語に不安がある方へ

イエローストーン観光モデルコース（1.5日）

ご紹介したポイントを網羅したモデルコースをご紹介します。

1日目の観光ルート