【ホテル徹底比較】マリオットとヒルトンどっちが良い?|カード検討中のアメリカ駐在者向け
こんにちは、アメリカ駐在2年目のつきナオです。
あなたは、アメリカ国内を出張・旅行する機会に次のように考えたことはありませんか?
- 有名ホテルチェーンのポイントを貯めてお得に旅行したい
- 上級会員になって特別なおもてなしを受けたい
アメリカに住んでいれば日本にいる時よりも簡単に実現できますが、時間的にも金銭的にも制約がある中で「全部のホテルチェーンを制覇する」という訳にもいきませんよね。
さて、どのホテルチェーンを選ぶべきなんでしょう?
当時の私も優先順位付けに悩みました
- マリオットとヒルトン、1つに絞るならどちらを選ぶべきか
- マリオットとヒルトンの使い心地を比較
- より効率的にポイントを貯める方法
- 上級ステータスを最短で獲得する方法
この記事ではアメリカ大手ホテルチェーンのマリオットとヒルトンに100泊以上し、上級ステータスを獲得している私が、様々な観点で比較してお伝えします。
記事を書いている時点で駐在して1年半ほどですが、マリオットやヒルトンでのステータス・ポイントを生かして5000ドル分くらいは得しています。
この記事を読めば、アメリカ駐在の機会を存分に生かして、快適な出張・旅行ができるようになります。
YouTubeでも詳しく紹介しています
アメリカ駐在者におすすめはヒルトン
日本在住者向けサイトではマリオットを勧めている例が多いですが、アメリカ在住のあなたにはヒルトンをおすすめします。
- マリオット(会員サイト:マリオット・ボンヴォイ Marriott Bonvoy)
- ヒルトン(会員サイト:ヒルトン・オナーズHilton Honors)
記事後半でも説明しますが、先に理由を言うと以下の通りです。
- ホテル数が多い(アメリカ国内5300軒以上)
- 上級会員になりやすい
- ポイントが貯まりやすい
マリオットもヒルトンも、予約はキャッシュバックサイトRakutenを経由するのがお得です。
ホテル数でマリオットとヒルトンを比較
マリオット系、ヒルトン系のホテル数を比較すると以下の通りになります。
マリオット | ヒルトン | |
---|---|---|
世界全体 | 8700(24年1月時点) | 7530(23年12月時点) |
アメリカ国内 | 5815(24年1月時点) | 5843(23年12月時点) |
日本 | 93(24年1月時点) | 34(24年1月時点) |
アメリカ国内において、わずかにマリオットの方がホテル数は多いですが、その差はたった2.5%なので、大した差ではありません。
都市部に宿泊するのであれば、どちらのホテルチェーンでも数種類のホテルから選べます。
アメリカ国内のホテル数は大差なし
ただし、高級ホテルブランドに限って言うとマリオットの方が軒数・種類が多いです。
また、両社とも日本国内にあるのは高級ホテルブランドが多いので、日本に帰るとき(一時帰国含む)に高級ホテルにポイントを使って無料宿泊することを目指せます。
上級会員特典でマリオットとヒルトンを比較【カード】
上級会員になるとどんな特典がある?
無料宿泊を目指すのが目的だとしても、上級会員になれるなら一石二鳥ですよね
マリオット、ヒルトンで上級会員になると、主に以下のような特典があります。
※何を「上級会員」と表現するかは後ほど説明します
- 朝食無料
- 部屋の無料アップグレード
- ホテルラウンジアクセス(アルコールやスイーツも食べ飲み放題)
- 無料のレイトチェックアウト
- ウェルカムギフト(飲み物・スナックなど)
特に重要なのが「朝食無料」特典です。
アメリカ国内のヒルトンは完全無料ではなくなってしまったものの、格安で食べることができます。
※普段使いするホテルには無料朝食が付いていますが、ハイランクの高級ホテルは別料金となっています。
マリオットの会員ランクと特典
会員ランクを獲得するには、たくさん宿泊しなければいけません。
会員ランク | 達成条件 |
---|---|
会員 | 会員登録する |
シルバーエリート | 年間10泊 |
ゴールドエリート | 年間25泊 |
プラチナエリート | 年間50泊 |
チタニウムエリート | 年間75泊 |
アンバサダーエリート | 年間100泊+年間2万ドル |
※アンバサダーエリートのみ、金額の達成条件もある
旅行時に嬉しい以下のような特典が付くのは、プラチナエリート(年間50泊達成)からです。
- 朝食無料
- ラウンジアクセス
- 部屋のアップグレード(スイートルーム含む)
- レイトチェックアウト16時まで無料
※全ての特典をご紹介するのは割愛します。(気になる方は、マリオットHPでご確認ください)
私はアンバサダーエリート以外全てを体験しましたが、
プラチナエリート(年間50泊達成)にならないと、上級会員のおもてなしは受けられない
(ゴールドステータスまでは非会員と特に何も変わらない)
と感じました。
ヒルトンの会員ランクと特典
マリオットと同様、会員ステータスを稼ぐためには宿泊数を稼がなければなりませんが、条件が緩いです。
会員ランク | 達成条件 |
---|---|
メンバー | 会員登録する |
シルバー | 年間10泊 |
ゴールド | 年間40泊 |
ダイヤモンド | 年間60泊 |
朝食に関する特典はゴールドから付きます。
アメリカ国外では朝食無料、国内はクレジット(朝食で使える金券)の特典が付く
アメリカ国内はクレジット進呈ですが、国外に行けば1人何千円もするような豪華な朝食も無料になります。
ダイヤモンド(年間60泊)は、更に嬉しい特典が付きます。
- ラウンジアクセス
- 部屋のアップグレード(スイートルーム含む)
いやいや、ヒルトンのゴールドもハードル高いよ…
ヒルトンにはすぐにステータスをゲットできる裏技があります!
AMEXが発行しているヒルトンカードで簡単にステータスが獲得できます。
- Surpass Card (年会費150ドル)でゴールドステータス
- Aspire Card (年会費550ドル)でダイヤモンドステータス ←アメリカ国内限定!
Surpass Card (年会費150ドル)はたった1泊分でゴールドステータス、Aspire Card (年会費550ドル)は4~5泊分でダイヤモンドステータスが手に入ります。
更にこのカードで支払えばポイントがザクザク貯まりやすくなります。
\格安旅行を実現するなら欠かせない1枚/
ヒルトンなら、簡単に上級ステータスが手に入る
クレジットカード特典を比較
ステータス獲得の近道となるクレジットカードについて、もう少し踏み込んで解説します。
ここでは入会ボーナスは記載しません。
マリオット系
カード名 | 年会費 | 宿泊実績&無料ステータス | 宿泊ボーナスポイント |
---|---|---|---|
Marriott Bonvoy Bold(Chase) | 無料 | 15泊&シルバーステータス付与 | ベースポイントの3倍 |
Marriott Bonvoy Boundless(Chase) | 95ドル | シルバーステータス付与 | ベースポイントの6倍 |
Marriott Bonvoy Bevy™ Card (AMEX) | 250ドル | 15泊&ゴールドステータス付与 | ベースポイントの6倍 |
NEWMarriott Bonvoy Brilliant® Card(AMEX) | 650ドル | 25泊&プラチナムステータス付与 | ベースポイントの6倍 |
Marriott Bonvoy Business® American Express® Card | 125ドル | 15泊&ゴールドステータス付与 | ベースポイントの6倍 |
私はMarriott Bonvoy Business® American Express® Cardを使って宿泊数を稼ぎ、チタニウムステータスになりました
会社員でもビジネスカードを申請する方法については、デルタゴールドビジネスカードの作り方|アメリカ駐在おすすめクレジットカードで解説しています。
ヒルトン系
カード名 | 年会費 | ステータス | 宿泊ボーナスポイント |
---|---|---|---|
Hilton Honors Card(AMEX) | 無料 | シルバー | ベースポイントの7倍 |
Hilton Honors Surpass Card(AMEX) | 150ドル | ゴールド | ベースポイントの12倍 |
Hilton Honors Aspire Card(AMEX) | 550ドル | ダイヤモンド | ベースポイントの14倍 |
Business card(AMEX) | 95ドル | ゴールド | ベースポイントの12倍 |
同じ95ドルを支払う場合も、ヒルトンはすぐに朝食無料になるのに対し、マリオットはあと35泊もしないと同じ特典は得られません。
マリオットと比較すると付与されるステータスが上位で、カードのコスパが高いことがわかります。
また、カード利用に対するボーナスポイントも高いので、効率的にポイントを貯められます。
普段使いのホテルでマリオットとヒルトンを比較
高級ホテルのラインナップも重要ですが、やはり利用する頻度の多いホテルの居心地も大事ですよね。
ここでは、出張や観光メインの旅行で使用するホテル=寝泊まりするだけの低価格帯ホテルの居心地の良さを主観で比較します。
比較対象のホテルは、ステータスに関係なく無料朝食が提供されるホテル(赤枠)とします。
無料朝食の質
どのホテルもビュッフェスタイルです。(ビュッフェと言っても無料なので数種類)
そして同じホテルブランドでも若干バラツキがあることをご了承ください。
マリオット系
ホテル名 | 内容 |
---|---|
SPRINGHILL Fairfield Residence INN TOWNEPLACE | パン、シリアル、オートミール、ヨーグルト、牛乳、ジュース、フルーツ(バナナ、リンゴ、オレンジ) 簡単な調理メニュー(スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン) もしくはイングリッシュマフィンバーガーなどの冷凍食品、ワッフルメーカー |
Element Hotel | パン、シリアル、オートミール、ヨーグルト、牛乳、ジュース、フルーツ(バナナ、リンゴ、オレンジ) 調理メニュー(アボカドトーストやパンケーキなど少し手の込んだもの) |
ヒルトン系
ホテル名 | 内容 |
---|---|
HOME2 tru | パン、シリアル、オートミール、ヨーグルト、牛乳、ジュース、フルーツ(バナナ、リンゴ、オレンジ) イングリッシュマフィンバーガーなどの冷凍食品 |
Hampton Inn HOMEWOOD | パン、シリアル、オートミール、ヨーグルト、牛乳、ジュース、フルーツ(バナナ、リンゴ、オレンジ) 簡単な調理メニュー(スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン)、ワッフルメーカー |
EMBASSY | 上記にプラスしてその場で作ってもらえるオムレツ |
どちらも大きな差はありませんが、ヒルトン系の方がひねりがあることが多く、楽しみです。(HOME2、truは期待できませんが)
HOMEWOODでは、なんとご飯と味噌汁が提供されたこともあります。
EMBASSYでは、毎日17~19時頃(ホテルによって若干異なる)、イブニングソーシャルのサービスがあります
ステータスに関わらず、誰でも無料でドリンク(アルコールを含む)や軽食が楽しめます
無料Wi-Fiのスピード
新しい建屋のホテルに泊まれば、どちらのブランドも不自由しません。
しかし、マリオット系の建物が古いホテルはWi-Fiスピードが遅いことが多く、テレビ会議や動画視聴に影響が出ます。
やむを得ず有料プランを購入しましたが、それでも満足できませんでした。
一方でヒルトン系に関しては、古いホテルでも不満に感じたことは特にありません。
マリオット系の古いホテルはWi-Fiスピードが遅いことが多く、仕事に多少の支障が出ることも
ポイント効率でマリオットとヒルトンを比較
宿泊ポイントは、宿泊日数とホテルの金額、ホテルブランドによって異なります。
そして、宿泊に必要なポイントはホテルブランドや需要によって変動することを予めご了承ください。
マリオットのポイントの貯めやすさ・コスパ
公式HPでは、1ドルにつき5~10ポイント貯まる(ホテルブランドによって異なる)と記載されています。
更に、会員ステータスによってボーナスポイントが入ります。
- Residence Inn、TownePlace、Elementでは1ドルにつき5ポイント
- 上記以外は1ドルにつき10ポイント
- 会員ランクによりベースポイントに対してボーナスポイント
- 対象クレジットカード利用により、ベースポイントに対してボーナスポイント
会員ランク | ボーナスポイント |
---|---|
シルバー | 10% |
ゴールド | 25% |
プラチナ | 50% |
チタニウム | 75% |
>>該当箇所に戻る会員ランク獲得条件
マリオット系ポイント獲得実績
ステータス:チタニウムエリート、Marriott Bonvoy Business® American Express® Cardで支払い
ホテルブランド | 金額 | 獲得ポイント |
---|---|---|
Marriott | $274.46 | ベース 2,426 ボーナス 1,820 合計 4,246ポイント |
Residence Inn | $442.99 | ベース 2005 ボーナス 1003 ウェルカムギフト※ 500 合計 3508ポイント |
※ウェルカムギフトはチェックイン時に朝食かポイントを選べるサービスで、朝食が元々無料のホテルでは自動で付与されます。(プラチナ以上)
クレジットカード利用で6倍のポイントも入ります
では、どのくらいポイントを獲得すれば、無料宿泊できるのでしょうか?
マリオット系必要ポイント(時期によって変動)
ホテル名 | 場所 | 必要ポイント | 本来の価格 |
---|---|---|---|
Autograph | ラスベガス | 97,000 | 731ドル |
TownePlace | ラスベガス | 28,000 | 198ドル |
宿泊記The Ritz-Carlton | シカゴ | 60,000 | 937ドル |
Fairfield | シカゴ | 19,500 | 204ドル |
Fairfield | ケンタッキー | 16,500 | 139ドル |
The Ritz-Carlton | 東京 | 83,500 | 624ドル |
ポイント宿泊するなら、高級ホテルのほうがコスパが良いです
ハワイなどのリゾートに宿泊する際、ポイント宿泊であっても1日数十ドルの「Resort Fee」が別で徴収されるので、完全無料にはなりません!(ヒルトンは完全無料)
ヒルトンのポイントの貯めやすさ・コスパ
公式HPによれば、マリオットと同じく1ドルにつき5~10ポイント貯まる(ホテルブランドによって異なる)と記載されています。
こちらも会員ステータスによってボーナスが入ります。
- HOME2、Truでは1ドルにつき5ポイント
- 上記以外は1ドルにつき10ポイント
- 会員ランクによりボーナスポイント
- 対象クレジットカード利用により、ベースポイントに対してボーナスポイント
会員ランク | ボーナスポイント |
---|---|
シルバー | 20% |
ゴールド | 80% |
ダイヤモンド | 100% |
>>該当箇所に戻る会員ランク獲得条件
ヒルトン系ポイント獲得実績
ステータス:ダイヤモンドステータス、Hilton Honors Surpass Cardで支払い
ホテルブランド | 宿泊日数 | 金額 | 獲得ポイント |
---|---|---|---|
Embassy | 1泊2日 | $158.13 | ベース 1431 ボーナス 1431 期間限定ボーナス 2500 合計 5362ポイント |
HOME2 | 3泊4日 | $459.27 | ベース 2078 ボーナス 2078 連泊ボーナス(期間限定) 4156 8312ポイント |
マリオットよりも会員ランクボーナスが多く、キャンペーンも頻繁に行われています
更にヒルトンカード使用で更に12倍のポイントも入ってきます
年間30泊を達成すると、その後10泊毎に1万ポイントボーナス、60泊達成時には3万ポイントのボーナスが進呈されます
ヒルトンも同様に、無料宿泊に必要なポイント数を見てみましょう。
ヒルトン系必要ポイント(時期によって変動)
ホテル名 | 場所 | 必要ポイント | 本来の価格 |
---|---|---|---|
宿泊記Waldorf Astoria | ラスベガス | 80,000 | 550ドル+税 |
HOME2 | ラスベガス | 30,000 | 140ドル+税 |
Waldorf Astoria | シカゴ | 95,000 | 624ドル+税 |
Hampton Inn | シカゴ | 54,000 | 190ドル+税 |
HOME2 | ケンタッキー | 30,000 | 107ドル+税 |
Conrad | 東京 | 95,000 | 40,375円+税 |
先述の通り、ヒルトン系ではマリオット系のようにResort Feeは徴収されないので、ポイント宿泊の場合は完全無料になります。
まとめ
ここまで、マリオットとヒルトンを徹底的に比較してきました。
最後に要点をまとめます。
- アメリカ国内のホテル数には大差ない
- マリオットの方が高級ホテルの数・種類が多い
- ヒルトンの方が早い段階から特典が得られる >>該当箇所に戻る
- ヒルトンの方が上級ステータスになりやすい
- ヒルトンのクレジットカードの方がコスパが良い >>該当箇所に戻る
まずは、手に入れやすいヒルトンのステータスを優先し、その後余裕があればマリオットにもチャレンジしてみませんか?
どちらもクレジットカードがあると、断然効率が良くなります。
\マリオットのポイントを貯めるなら持ちたい1枚/
\格安旅行を実現するなら欠かせない1枚/
YouTubeでもっと詳しく紹介しています
それではまたお会いしましょう!See ya!!