ヨセミテ国立公園|観光の見どころ・ベストシーズン・料金・入場予約
ヨセミテって聞いたことあるけど、どんなところ?
遠くからわざわざ行く価値はある?
直近3年間で10以上の国立公園に遠方から訪問した筆者が、正直な感想をお伝えします!
こんにちは、アメリカミシガン州在住のつきユカです。
先日、ついにヨセミテ国立公園へ行ってきました。(アメリカの主要な国立公園はこれでカバーしたと思います)
今回は子供が生まれてから初めての国立公園訪問で、0歳児を連れての訪問に不安はありましたが、結果的に大きな問題はありませんでした!
これからの旅行を計画している方、赤ちゃんを連れての旅行を懸念している方の参考になれば幸いです。
ヨセミテ国立公園とは?
ヨセミテ国立公園はカリフォルニア州にある国立公園で、1890年に国立公園に指定され、1984年にはユネスコの世界自然遺産に指定されています。
「ヨセミテ」という名前は、かつて住んでいたネイティブアメリカン部族の呼称からつけられました。
カリフォルニア州の主な都市であるサンフランシスコやロサンゼルスからも車でアクセスできる距離(4〜7時間)ということもあり、年間400万人以上が訪れる人気の公園です。
公園の総面積は3,080㎢で東京都の約1.4倍の面積で、その中にはいくつもの湖、1,300kmにも及ぶハイキング・トレイルコース、560kmの道路があります。
日本でいう『公園』の規模とは桁違いの大きさ!
とはいえ、前述の400万人の訪問者のほとんどが全面積のたった1%にあたるヨセミテバレーに集中します。(詳細は記事後半に記載します)
『アウトドアの聖地』と呼ばれるほどにアクティビティが充実しており、アウトドア好きの人なら公園内でテントを張って何泊もするということも可能です。
アクセス
サンフランシスコからは約4〜5時間、ロサンゼルスからは6〜7時間とドライブ圏内です。(アメリカでは日本より長距離運転へのハードルが低いので)
また、公園内もそのまま車で移動することができます。
そのため、他のカリフォルニアの都市観光と組み合わせて旅程に組み込むことができます。※都市へ日帰りで帰ることは難しいのでその点を考慮して旅程を組みましょう。
とはいえ、普段アメリカで運転していない人は気をつけてくださいね!
公園内を運転している様子はこちら
運転はしたくないという人は、以下2つを検討してみてください。
- サンフランシスコからバスでヨセミテ国立公園に到着後、シャトルバスで園内移動
- サンフランシスコもしくはサンノゼからツアー参加
公園内の移動手段
公園内には無料のシャトルバスが循環しており、毎日運行しています。
シャトルバスの運行時間は毎日朝7時〜夜10時で、ルートは2つあります。
- Valleywide Shuttle(緑):ヨセミテバレー全体
- 12〜22分ごと
- ほとんどの区間が一方通行
- East Vally Shuttle(紫):イーストバレーのみ
- 8〜12分ごと
- 一方通行で運行
シャトルバスを利用する場合は、大きい駐車場に停めてからバスで移動するのがセオリーです。
上記の駐車場は同じようにシャトルバスを利用して園内を回る人が多いので、駐車場は一度満車になるとなかなか空きません。
できるだけ朝早くに駐車場を確保しましょう。
ただ今回、1回だけシャトルバスを利用しましたが、正直あまり便利ではないです。
私たちのようにせっかちな人は、車でそのまま観光する方がおすすめです。
ただし、繁忙期には駐車場が混み合うので、多少駐車待ちが発生するのは覚悟しておいてください。
料金
入場料は車1台あたり35ドルです。
アメリカ全土の国立公園共通の年間パスは80ドルで販売されており、1年で3カ所以上の公園を訪れる予定のある人は年間パスを購入した方がお得です。
ヨセミテ国立公園の入り口でも購入できます。(クレジットカード、現金可)
また、小学4年生(10歳)のお子さんがいる人は無料になるので、要チェックです。
入場予約
24年現在、繁忙期には入場に制限がかかっており事前に入場予約が必要です。
訪問前に必ず対象日でないか、下記の公式HPで確認してください。
※事前予約には2ドル必要で、キャンセルしても返金されません。
この傾向は25年以降も続く可能性があるので、必ず公式HPを確認してください。
ベストシーズン
ヨセミテ国立公園は1年を通してオープンしていますが、冬場(11月〜3月)は閉鎖されている道もあります。
そういう意味ではベストシーズンは春〜秋ということになりますが、夏場は滝や湖の水が枯れていたり少なかったりします。
全てを考慮すると4〜6月あたりになりそうです。
※我が家は都合上8月中旬に訪問したので、後ほど『枯れた』様子も紹介できます。
夏場以外はかなり冷えるので、気温をチェックしてウィンドブレーカーやコートを持って行きましょう!
私たちが行った8月中旬は早朝以外は半袖で快適に過ごせました。
ヨセミテ国立公園のランドマーク
ヨセミテ国立公園にはいくつかのランドマークがあり、ビュースポットからはそのうちいくつかを見られるようになっています。
先にランドマークを把握した方が全体像を理解しやすいと思うので、まずはご紹介します。
Half Dome(ハーフドーム)
左に写っているのがハーフドームです。
あのThe North Faceのモデルとなった岩で有名です。
見比べてみるとこんな感じ。どうでしょう?
実は、ハーフドームにはケーブルが張られており登ることもできます。(写真は公式HPからお借りしています)ロッククライミングではないので、トレッキングシューズを履いていれば誰でも参加できます。
登るには許可が必要で、繁忙期繁忙期(5月末から10月上旬)は抽選で当選した225名/日に限られています。
詳細はこちらのページをご覧ください。
夫婦2人だけなら挑戦したかった!
El Capitan(エルキャピタン)
エルキャピタンは世界で最も大きな花崗岩の一枚岩として知られています。
その高さは900メートルでロッククライマーたちに人気があり、地上からロッククライマーたちを見上げている人がたくさんいます。
Bridalveil Fall(ブライダルベール滝)
約188メートルの高さを落ちる滝です。
風になびいた時に、花嫁のベールのように見えることからBridalveil Fall(ブライダルベール滝)と呼ばれています。
筆者が行ったのは8月中旬ですが、水量のピークは5月なので、ベストシーズンに行けばもっと迫力があってベールっぽく見えると思います。
Yosemite Falls(ヨセミテ滝)
※行かなかったので公式HPの写真で失礼します。
アメリカで最も高い滝の1つで739メートルあります。
上、中、下段に分かれていて水量が多いと迫力が増しますが、11月〜7月にしか見られません。
ピークは5月です。
ヨセミテには他にもいくつかの滝があり、公式HPに見られる時期が記載されています。
春先はどれも見られますが、それ以外の時期に訪れる場合には事前に確認しておくことをお勧めします。
Mirror Lake(ミラーレイク)
湖面が鏡のように周囲の景色を反射するのでMirror Lake(ミラーレイク)と呼ばれています。
予想はしていましたが…枯れていました;
中央の岩に水の跡がついているのがわかりますか?春先からこんなにも減ってしまうんですね!
Mariposa Grove(マリポサグローブ)
ヨセミテ国立公園内にある巨大なセコイアの森で、世界で最も大きな木の一つである「グリズリージャイアント」もここにあります。
セコイアの巨木を間近で見ることができるエリアです。
他のスポットとは違った雰囲気の場所なので、ヨセミテを岩と滝は飽きた!という人にはお勧めです。
冒頭で『ヨセミテバレー』に人が集中すると紹介しましたが、実はこのMariposa Grove(マリポサグローブ)以外のランドマークはすべてヨセミテバレーと呼ばれる地域にあります。
とはいえ、めちゃくちゃ広くて端から端までは1時間以上かかるので勘違いしないでくださいね。
ヨセミテ国立公園の観光スポット
さて、ランドマークを把握した上で、主な観光スポットを紹介していきます。
Glacier Point(グレーシャーポイント)
エルキャピタン、ブライダルベール滝、ハーフドームが見えるビュースポットで、一面に広がるヨセミテの景色を楽しめます。
駐車場から整備された道を10分弱くらい歩くので、誰でも訪問できます。
午後は影がかかってくるので午前中~午後の早い時間もしくは夕日を見にいくのが良いです。
動画はこちら
超人気スポットのため、駐車場はたくさん用意されています。
駐車場内は一方通行になっていて、下側(写真右)から上側(写真左)に流れていきます。
トレイルのスタート地点は駐車場出入り口付近(写真手前側)なので、下の駐車場の手前が空いていなければ上の駐車場の出口付近を狙った方がいいですよ。
万が一いっぱいでも、トレイルは短いし到着してやることも特にない(長い人でピクニックをやるくらい)で大抵の人は写真を撮って帰ってくるので、回転率は高く少し待っていれば空きます。
ちなみに駐車場の何箇所かにトイレは設置してありますが、汚いボットントイレなので、緊急性がない限りはおすすめしません;(他のスポットに水洗のトイレあります)
トレイルの詳しい様子はこちら
Tunnel View(トンネルビュー)
こちらも外せない人気スポットで、Glacier Point(グレーシャーポイント)と同様にエルキャピタン、ブライダルベール滝、ハーフドームが見えます。
ただ、見え方が全然違うので両方行くことをおすすめします。
駐車場の数はあまり多くありませんが、駐車場のすぐ横にあるビュースポットで写真を撮るだけなので、こちらも回転率は高いです。
動画はこちら
Bridalveil Fall(ブライダルベール滝)
駐車場から5分程度整備されたトレイルを歩きます。
途中、水遊びができるような川もあるので子連れでも楽しめそうです。
人の多さの割に駐車場は少なめかなといった印象です。
こちらにあるトイレは水洗で、わりと綺麗でした。
トレイルの様子はこちら
Mirror Lake Trail(ミラーレイクトレイル)
ヨセミテバレー内にある人気スポットで、壮大な景色が楽しめます。
こんな感じで整備された森林のトレイルを20分くらい歩いたところにミラーレイクがあります。
トレイルを歩いているとキツツキらしき鳥を見つけました!
私たちが訪問したのは8月中旬で水が枯れている時期でしたが、人気ナンバーワンのトレイルといいうことでとりあえず行っておこうと計画に入れました。
8月のミラーレイクの様子はこちら
正直全く感動しませんでした…。時期に左右されない他のトレイルに行けばよかったです。
ヨセミテに春以外に行く人にはおすすめしません!
シャトルバスのバス停があるトレイルヘッドからは20分ですが、シャトルバスを利用しない場合はもっと歩かないといけません。
駐車する場合はシャトルバス乗り場の近くの駐車場を利用すると比較的ラクでしょう。
El Capitan Meadow(エルキャピタンメドー)
先述の通り、エルキャピタン自体はロッククライマーしか登れないので、多くの人は見るだけになりますが、そのエルキャピタンがよく見える場所としてEl Capitan Meadow(エルキャピタンメドー)が有名です。
meadowとは草原のことで、その名の通りエルキャピタンの前に広い草原が広がっています。
専用の駐車場らしきものは見つからず、こちらの草原に沿うようにたくさんの車が縦列駐車していたので私たちもそうしました。(少し戻ればピクニックエリア用の駐車場とクライマー用の駐車場はあります)
動画はこちら
Valley View(バレービュー)
エルキャピタン、ブライダルベール滝が見える場所で、手前にはメルセド川が見えてさまざまな自然が融合している風景が楽しめる場所です。
実は帰り道による予定にしていましたが、通り過ぎてしまって行けませんでした。
Valley Viewのある道は一方通行になっており、一度通り過ぎてしまうと4.7マイル=7.6km走って戻ってこないといけません。
後で航空写真で確認してみると10台くらいしか停められない小さめの駐車場だったので、くれぐれも通り過ぎないように気をつけてください…。
まとめ・感想
この記事ではヨセミテ国立公園の見どころや観光のおすすめシーズンを記載しました。
ヨセミテ国立公園は滝や川も必見スポットになっていますが、季節によっては期待を大きく裏切ってくる可能性があります。
この記事や公式HPを確認して、行く場所をあらかじめ決めてから向かうことをおすすめします。
今回の訪問について、正直な感想を言うと…期待外れでした。(ヨセミテファンの皆さんすみません)
カリフォルニアに近いので、『都会の喧騒を逃れてのんびりしたい人たちにとって最適な場所』だと感じました。
もちろん規模は大きく、自然の雄大さを感じますが、アメリカの国立公園や有名公園はもっと非日常な場所がたくさんあり、私たち夫婦にとってはそっちの方が魅力的でした。
以下、私たちが好きな公園をリストアップしたので、よろしければご覧ください。
それではまたお会いしましょう!See ya!!